IT化とかDXとかIT人材とか

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今日は数年ぶりに東京ビックサイトで開催されていたソフトウェア関連の展示会に行ってきました。

コロナが流行ってから初めて展示会に行きましたが、だいぶ人は来ていたようです。でも以前に比べると出展している会社の数は少なくなっているような気はしました。

展示している会社の内容も、組込ソフトなどのIoT関連の会社からDX関連の内容の会社の方が賑わっている気がしました。

それでもまだIoTがらみの展示もありましたが、目新しいことは少なく、どこでもお決まりのエッジAIと5G通信を含んだゲートウェー関連です。

実際にはまだそんなには普及していない感じもありますが、期待値は大きいようです。

それよりもDXがらみの業界が賑やかです。

テレワークに刺激されてか、業務改善や紙を減らして効率化みたいなものですね。

特に経理や人事的な仕事に関するITシステムがあちこちで展示されていました。

しかも多いのが請求書の紙をPDFにして電子データとして先方に送付するとか、名刺を管理するとか、そんな感じの製品が多い気がしました。

でもなんか違和感がありました。

そもそもなんでこんなに書類にまつわるやりとりが多いのかなという感じのものです。

日常の業務でも感じてますが、特に社内のルールなのに、なんでもかんでも書類に印鑑というものが多すぎです。

今はそれを印鑑の代わりに電子印鑑のようなもので代替したりしていますが、そもそもこの処理プロセスは必要なのか、必要だとしてもなぜそうなのか、その本質的なところがわからずに今までそうやっていたからやり続けてます、という事が多いのではないでしょうか。

今のDXのシステムやツールは、そんな今までの処理をデータ化して電子ツールを使うということで代替しているだけのものが多い気がしました。

それでもやらないよりは良いのでしょうが、そもそも日本がIT化やソフトウェアで世界から遅れをとっていると言われているのは、このようなDX化を続けていてもうまく解決していかれない気がします。

よくある事ですが、パソコンで処理するようにしたらかえって面倒になって効率が落ちたとかいう事態に陥ってしまうという声も聞きます。

おそらくこれは、自分達のやるべきことやプロセスなどは変えようとせず、手段だけをデジタル化しているからだと思います。

紙と手書きに勝る手軽さは未だ避けようもない事実である場合も多いのが現実です。

特にPCなどの操作に慣れてなければなおさらです。

IT人材の不足などの話も同じ匂いがします。

日本はIT人材が不足しているといま言われてますが、そのためにソフト開発ができる人材が必要だということでプログラムが組める人がとにかく重要だという感じの雰囲気があります。

実際、若い人の中でも、プログラミングができればフリーで稼いで自由な暮らしと豊かな生活ができると思っている人も結構います。

私が去年までプログラミングのネットでの講師をしていた時にもそのように考え夢を持った若い人がいっぱいいました。

それはそれで悪いことではないのですが、現実はそんなに簡単にプログラミングで豊かな生活ができるようなことはないです。

しかもプログラミングさえできればIT人材の中心にいけると思っている節もあり、それは多いな間違えだと言いたいです。

本当に必要なIT人材とは、おそらくプログラミングができるということではなく、ITを生活や仕事のなかにどのように活用すると、新しい価値を生み出せるか、根本的に生活や業務の質を変えられるかを考えて実行できる人材のことだと私は考えています。

そしてそれは今行っている事が本質的にどのような意味を持っているのか、課題や問題はどこになるのかなどを分析する事ができる力がまずは必要だと思います。

要は思考停止せずにITのバックグラウンドを持った上で新しいことに取り組める人です。

ITの世界はそうでなくても進化や変化が激しいです。技術やサービスはすぐに陳腐化するし、新しい優れたものに置き換わっていきます。

そしてそれらの波を乗りこなし、適切に使いこなしていける事が重要です。

そんなイメージのDX製品は残念ながら今日の展示会では発見できませんでした。

前にも書いたかもしれませんが、日本の企業は新しいことを取り入れることに大変大きな壁があります。

理由は色々ですが、要はそこに重要性を感じてないからだと思います。

お客様と宴会をすることはとても重要だけど、システムの仕組みを新しくすることは売上には直結しないと考えていたりするのだと思います。

そこにコストと手間をかけても、せいぜい少しばかりの効率化が進む程度しか考えられていないのではないでしょうか。

でも本当は今のご時世、システムやワークフローの陳腐化はそんな生やさしいものではないのです。

ITシステムを構成しているソフトウェアなどは、世の中のニーズに対応するためにかなりの速度でリニューアルしています。

しかしそれらの仕組みは新しいが故に取っ付きにくいし、わからないというリスクもあります。それだけに「まだ今までのものを使えば良い」となるのですが、そうやってごまかしごまかし使い続けていると、だんだんと貯まる不都合を運用でカバーし、気がつきくと限界にきて大きくシステムを変えないといけないということになります。

しかしそこまで行ってしまうと、システム事態がかなり大きくて広範囲に影響を及ぼしてしまう事が多く、逆に手がつけられなくなります。

そこでどうするかというと、また小手先の対応を付け足してごまかしをやるしかなくなるのです。

使う方も、そのごまかしに慣れていくので、特に不都合感は薄れていきます。

どちらかというと、やることを変えなくて良いという安心感と面倒の回避が便利と感じるでしょう。

でもそれはいつか限界がきます。

その時、どうなるか。それはその時の人がなんとかするでしょう、となるのです。

おそらく最近世間を騒がせていた、みずほ銀行などのシステム障害などもこの構図で引き起こされています。

システムとはITを使うものだけをいうものではないです。

人々が行う取り決めは全て何らかのシステムと言えるのではないでしょうか。そしてそれらシステムはこまめに手を入れながらメンテナンスし、アップデートを繰り返して時勢に合わせていくべきなのです。

そうすれば、どこかで行き詰まって一度にドカンと手を下すリスクを低減できると思います。

人々もそのようなアップデートが当たり前だと認識できれば、今行っている事が本当に今の時勢で必要なのか、今のままで良いのか、を常に考える事が当たり前になり、自然と生産性が向上していくのではないでしょうか。

そのような活動を推進していける人が真のIT人材であり、そんな人をもっと増やしていくことがこれからやるべきことのように思います。

それにしても久しぶりに歩いて疲れました。

33taka77
  • 33taka77

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