正義とは?

ここ数日実は色々と考えさせられてます。
新しい会社でもだいぶ仕事が本格的に始めってまして、この会社のやり方や考え方に触れる機会が増えてきました。
ソフトウェアを開発するという行為についてはそんなに異なることはなく、開発環境だとか、設計・実装、プロジェクトの管理や計画立案などは違和感なく話ができます。
ただ、営業の方たちや会社の経営などについての話を社長さんとかとしていると、どうも?? 、となります。
今の私の仕事は、お客さんからソフト開発を受託し、できるだけ人的リソースを有効活用して利益を上げることと、お客さんの信頼を獲得して、さらに新しい仕事を獲得できる機会を作ることです。
また、社長さんとしては、できれば今後に向けても新しいことを取り入れていきたいと言う思いもあると思っています。
これらの目標を目指して仕事を組み立てていく必要があると思って取り組んでいるつもりです。
ここで今とても違和感を持っているのが、営業活動についてです。
営業の方達は、当然お客さんから声をかけてもらい、仕事をとってくるのが仕事なので、お客さんとのパイプをできるだけ太くして、お客さんの言うことを実現しようとするのはわかるのですが、「お客さまは神様です」的は考えがそれらを支配している気がします。
お客さんが言っているのだから、なんとしてもその範囲で実現してほしいという思いはわからなくもないですが、ずるいなと思ったのは、「既にお客さんと口約束しているので」とかいう既成事実を先に用意していたりするところです。
お客さんが「だいたいこのくらいでできるでしょ」と言う彼らの値踏みでことが結構決まってたりする気がします。
それで実際に開発が見積もりをお願いされて見積もると、それを大きく超えてしまったりしても、「案件が取れなくて良いのか」的な圧力を出してきます。
「それでは利益が出ませんぜ」と思うのですが、営業の方達は「ここは戦略顧客だから」と言います。
戦略的に攻めていて、今は儲からなくてもいずれ大きなお客さんになり、継続的に利益をもたらしてくれると言うことなのだそうです。
「それは頼もしい、ではぜひ協力しましょう」と言いたいところなのですが、その「戦略」とやらが私には全く見えません。「先方の・・さんと仲良くなりましたから」とか「担当の・・さんが今度偉くなりましたし」という類の話しか聞こえてこないのですから。
それでどうしたら戦略的に攻略できるのかがわからないのです。
どうも営業の人たちはノルマに追われているところがあるので、「今期の売上」に追われているようです。
確かに目標を立ててそれを実現することできちんと成果を出していくのは仕事としては当然です。
目標未達より達成した方が良いに決まってます。
でもそのために先につながる可能性がほぼ感じられない、小規模な単発案件をかき集めることに必死になり、ギリギリでノルマ達成を繰り返していて本当に意味があるのかなと私はやっぱり疑問に思います。
キヤノンと比較してはいけないと思いつつも、やはり長年染み付いたものはそう簡単に歯抜けないですね。
キヤノンでは口頭発注は絶対にNGでした。契約は必ず書面で行い、その契約ができるまでは相手にはそのための作業を行わせてはいけないときつく指導されていましたので、委託を多く扱ってきましたけど、そこは当然でした。
契約自体、法律上は口頭によっても成立することのようですが、それだけだと後から言った言わないの問題が起きたり、必要以上に委託がわが有利なことになる恐れがあるので、このような扱いをしていたと認識しています。
しかし、今の営業のトップの方と話をして驚いたのは、口頭発注を進んで取りに行くという話でした。
口頭でもなんでも委託先にOK貰えばそれで仕事を始められるし。受注したことになるんだ、と言うことのようです。
ある意味既成事実化してしまったもの勝ちということでしょうか。
キヤノンが口頭発注を禁止していたのは自分たちを守るためではあったのでしょうが、同時に委託先の立場も守れるものだと思ってます。
しかし、今の営業の話を聞いていると、自分自身すら守るというよりも、「とりあえず今月の売りを数字上計上できればあとはなんとかなるでしょう」という感覚なのではないかと心配になります。
確かに売上。利益ともに大きくない会社ですから、1つの案件を取れるかどうかで株価にも影響しうる業績になる場合があるのは分かります。
株式公開している会社である以上、株主に対して利益を還元しないといけないし、社会に貢献しないといけないと私は思います。
それはおそらく社長さんも役員さんたちも同じ思いなのだと思いますが、今の活動、考え方、方針で仕事をみんなが頑張っていて、果たして会社はその目的を達成できるのかな、と考えてしまいます。
よく、中小企業は足元のことで手一杯で中期計画や将来の姿などを語るようなことはできないという話も聞きます。
確かにそうなのだろうとも思います。でも、その結果毎年わずかばかりの利益を上げ、会社も従業員もなんとか食い繋いでいける程度で会社も大きくなりそうもなく、社会貢献も具体的にめどが立たないとしたら、一体そのような会社の存在意義はどこにあるのだろうか、とか考えてしまいます。
当然みんながみんな会社が成功して、大きくなり、成果が世間に還元されるようなことがあるわけではないのは分かりますが、はなからそのための目標設定や努力をしないのはまた別なのではないかと思うのです。
でも、そんな会社は腐るほどあるというのがうちの営業の人の話ですし、それでも食いつながないと生きていけないというこのも事実なのだともわたしも分かります。
果たして正義はどこにあるのでしょうか。