就職活動

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娘が今年大学4年生になるので、どうやら就職活動が始まったようです。

私の頃とはもはや全然違うと思うので、参考になるようなことはあまり言えないんですが、娘も色々と悩んでいるようで、私に質問してきたりします。

そのため最近、私もネットなどで調べられる範囲ですが、今の就職や企業について調べたりしてます。

私が就職した頃はありがたいことに売り手市場でした。

理系でもあったので、就職活動というようなものはほとんでせずに、学校推薦という枠があり、それでたまたま私がやってみたいと思っていたメーカー勤めができるということで、キヤノンに入社しました。

ですので、会社選びなどは娘に聞かれてもよく分かりません。

娘がエンタメ業界などに興味がるということで、ソニーミュージックエンタテインメントや東宝などのページを見てみました。

なんか自分にはあまり縁がない世界の仕事だと思いますが、内容はとっても面白そうだと思いました。

それで、娘がエントリーシートを提出する話などをしていたのですが、企業から質問されている内容がとてもメーカーの仕事しかしてない私からすると興味深かったです。

例えば、「あなたは何の一番ですか」とか聞かれてたり、服装は自由ですとか書かれてたりとなんとなく素人身にもその人個人の個性みたいなものとか、他人と異なる要素や際立った部分みたいなものを探り出そうとしていそうな感じがします。

何が正解なのかもよく分かりません。

面白いなぁ、と純粋に思いました。

ふと、「今の若者はどんな仕事をしたいのだろうか」と気になったので、またまたいつものようにネットで少し調べてみました。

内閣府のページに「就労等に関する若者の意識」という情報がありました。https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h30gaiyou/s0.html

これを見ると、当たり前だと思いますが8割程度の人が長く安定した職業に就きたいと考えているようです。そして仕事に対する考えとしては、お金を稼ぐためのものとして考えている以外にはあまり需要なファクターは無いといった感じでしょうか。

転職については結構の方が状況により肯定的に考えているという感じに見えました。この辺は私の若い頃とはやはり少し異なってきているのかも知れません。

私たちが新入社員の頃は、まだ転職はあまりしない方が賢明だと思っていた気がします。少なくとも私は転職しようと考えたことはありませんでした。

やりたい事ができなくても、会社の方針ややり方に疑問を持っても、そこはしっかりと仕事をしていずれ成果を認めてもらえれば自分の考えを発揮できるのではないかと考えてましたので。

また、別の記事で若者の求める未来社会という内容のものがありました。https://dentsu-ho.com/articles/7300

この記事の内容は個人的にはちょっと先入観を持ったアンケート内容のような気もして、まとめ方も少し疑問もありますが、大まかにいうと若者は安定と平和、平等を求めているということでしょうか。

そして自由がしっかりとある生活は言うまでもありませんね。

ただ、自分で起業したり、リーダーとなって組織や企業を引っ張っていこうという考えはあまりないようです。

並で良いのであまり目立たず、安心安定な生活が重要と言うことですよね。これは私も若い頃そう思っていました。

自分なんかが大きな仕事などできるわけないだろうし、それを追い求めているわけでもないと思ってました。

ただあの頃はアメリカンドリームという懐かしい言葉も結構夢として持っている人もいた気がします。いわゆる一発当てていい暮らしを手に入れたいというものです。

この辺が時代の変化に伴って変わってきているのかも知れません。

でも、このデータを見ると、自分の力は伸ばしていきたいと思っているし、しっかりと目標の生活を手に入れるための準備はしていこうと思っているように思えました。

そう考えた時、今の日本の社会がどのように変わっていけば若者が望んでいる生活を実現できるのかなと少し考えてしましました。

なんとなくこの辺の話を考え出すと、すぐに右たとか左だとか言うことが出てきて、イデオロギーの世界で空中戦が繰り広げられていますが、現実問題として課題を認識して解決していかないと今の閉塞感は打開できないのではないかと思います。

例えば、平等にするために今世の中では再分配の話が盛んに語られ始めています。

富の分配を考えたとき、それを実現する手段が税金だとか、社会保障だとか、給与アップだとか言われてます。

では実際に給与をアップさせてしかもその差をできるだけ小さくするとして、それはいくらくらいのところで収束させれば良いのでしょうか。

今の平均年収が400万円程度とか言われてますが、平均だと高い人が低い人のデータを引っ張ってしまうので分かりにくという人もいますから、よく分かりませんが、難しいことはさておいて例えばみんなが500万円くらいの収入が確保できる世の中になれば今の若者たちは安心して上に書いたような理想の生活を手に入れることができるのでしょうか。

500万円ではまだ足りず、みんなが800万円くらいもらえる世の中になれば良いのでしょうか。

そして仮に800万円の年収がみんな貰えるようになった場合、結婚して子供を2人育てて、家が欲しい人は家が買えて、年に数回旅行に行けて、老後の心配をしないで生きていけるのでしょうか。

この前書いたように年金では十分な老後を担保できないことがすでにわかっていますし、たとえ800万円程度の年収があっても決してどうなるかわからないのではないでしょうか。

それでもみんなが800万円を貰える社会ってそれなりに大変だと思いますし、会社はそれを賄える利益を上げないといけないという事になりますよね。

それにはどうすれば良いのでしょう。

ここも課題です。

もし老後や何かあった時の生活をきちっと国が手当して欲しいという事になれば社会保障の項目になるでしょうから、そのための負担をどのようにしていくかという、今まさに課題となっているものを突き詰めて考えることが必要だと思います。

基本的に社会保障的な考え方はいわゆる共同体での考え方だと思うので、社会主義的な考え方が入ってますよね。社会主義がいいとか悪いとかは抜きにして。

そこでは集団での体系がある程度必要なので個人というものは均一化されて考えないと成り立たないところがあると思います。

そうすると個人の自由という観点からは少し我慢をして、みんなに合わせるという考えをみんなが持たないといけない気がします。

一方で財産は個人の自由であることは今の民主主義の根底にあると思いますので、お金の使い方は個人の自由裁量ですよね。

その辺の塩梅を結構考えて制度設計しないと、十分な保険制度と平等感を両立するのは難しそうです。

ここも大きな課題だと思います。

また、先に書きましたように仮に800万円をみんなで平等に貰えるようにするために、企業の利益を分けるとした場合、そのための利益を稼ぎ出すのはどうするのかというだけではなく、今各企業で進んでいる成果主義的な考え方とみんなに格差なく分配するということをどうやって実現するのか。

それは結構難しい気がします。

資本主義経済圏である以上、需要と供給で価格が決まるのは基本ですが、本来労働力である人々の価格、すなわち賃金もそのメカニズムで成り立つ部分があるのだと思います。

企業が必要としている人材、利益に貢献した人材には高額な報酬を支払い、相対的にそうではない人の報酬は抑えていく、それが今の企業の方向だと思われます。

それは資本主義の本質としては私は妥当だと思います。

でもそれとみんなで800万円の実現とは相容れないものがあると思います。

ここについても企業だけではなく、国の制度として企業が払いきれない低報酬の方の収入の穴埋めをするのかとか、色々と考えないと若者が望んでいる社会が訪れないのではないかとか考えたりしました。

やはり難しい問題ですね。でも若者は自分達が世の中の仕組みを変えることなどできないだろうと思っているでしょうし、誰かがよろしくやってくれるだろうと思っているところもあるのかも知れません。

うちの子供を見ていると、そんな気がします。

そもそもそこを親として子供にどう話していくべきか、というところが身近な課題なのかも知れませんね。

33taka77
  • 33taka77

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